APARTMENT STORE RETRO FURNITURE & CAFE & RENOVATION WORK

2017.12.04

 

前回までの話。

今までの人生を振り返り「原点」を思い返し、そしてヒントが生まれたRebilding Center JAPANでの体験で、すべての点がつながった!

 

 

 

次にやりたいこと!!

 

 

 

「宿泊型リアルワークショップ」をやりたい!!!

 

実際の改装現場でのリアルな工事ワークショップ!

小さなスプーンや額縁の製作などではなく、解体したり、壁を作ったり、床を貼ったり、塗装したり、左官したり、タイルを貼ったり、家具を作ったり。

リアルな現場を目の前にしながら「実践的な技術の習得」や「建物の構造」なども!

独学だからこそ気付く、素人にも優しい「作業道具の使い方」も!

アパートメントで培った「製作スキル」や「デザイン」「リノベーションのやり方」などを伝えたい!

 

そして、沢山の汗をかいて ホコリにまみれながら体験することで、 「生きてる実感」みたいなものを感じたり!

泊まりながら数日 工事に関わることで、自分の作った場所、作業した箇所の達成感を感じてもらいたい!

 

作業後は、お風呂に入って汗を流し、みんなでご飯を食べながら、お酒を酌み交わす!

人生の悩みや夢などを語り合い、 そして、何かモヤモヤとした毎日を変えるヒントを見つけたり!

 

 

そして、ワークショップを通して「自分でも作れるんだ!」という意識を改革をしてほしい!

ここでたくさんの「0→1」を経験して、その後「自分の部屋」や 「自分の店舗」「自分の家」など、自分でDIYする人が増えていってほしい!

 

そんなワークショップをやりたい!!!

 

 

 

 

 

そして「動き出す」!!!

まずは、このやりたいことを「どうしたら具現化できるか?」「そして何が必要か?」「どんな場所がいいか?」 書き出してみる。

 

 

①自由に改装できる建物や空間が必要。

 

②すぐに完成しない中規模サイズの場所が良い

 →(参加者が、工事の途中経過中に何度も足を運べて、色々と体験できるように)

 

③なるべく所有するのにコストが少ない場所であること

 →(長く継続性させれるように)

 

④完成に納期の期限がないこと

 →(依頼されたリノベーション物件ではダメ)

 →(ワークショップを、出来るだけ沢山の人に、楽しく丁寧に時間をかけて教えられるように)

 

⑤完成後 その空間を「収益の見込める事業」にできる場所 . 立地 . 広さであること 

 

⑥非日常的な場所  

 →(日々の雑踏から離れ、環境を変えることで、考え方や自分を見つめ直すキッカケになるように)

 

⑦県内外の高速道路アクセスが良い所  

 →(ターゲットは全国)

 

⑧自分たちの表現に合う、ワクワクするような場所や建物であること

 →(軸にある表現したいデザインを、具現化できる場所でないと意味がない)

 

 

 

 

 

 

この書き出した内容を総合して生まれるワークショップで創る空間は「ホテル」!!!

舘山寺で断念したホテルが、またここで再燃!

 

 

 

しかし、舘山寺での空家ホテルは、もう可能性はない。

とすると、他の候補地は… 。

 

空家が多くて、所有するのにコストが低く、非現実的な場所… 。

..

..

..

..

 

そうだ! 天竜だ!!!

 

 

そして早速動き出す!

 

まずは天竜の情報を仕入れにいくことに!

最初に声を掛けたのは「山の舎」の中谷くん。

天竜二俣でカフェを経営する彼は、東京からのUターン。

天竜二俣を活性化できないかと、地元に戻り、2年前にカフェをオープン。

地元の商店街や、商工会議所、区役所などの行事にも積極的に参加して、町を盛り上げる中心的な人物になっている。

 

何度か面識のあったので、彼と連絡をとり、天竜の空家状況や移住者の話や、天竜の問題点など色々と話を聞いた。

 

 

 

とりあえず、動いてみる。

 

まずは空家探しから。

まずはインターネットから検索してみることに。

しかし、中山間地域の不動産情報は本当に少ない。

市の移住推進の専門HPの物件サイトでは7件しか掲載されていなかった…

 

これだけ、世間のニュースで、中山間地域の空家が問題化しているのに、この掲載数…

色々話しを聞いているうちに、空家問題がなかなか解決しない理由が分かってきた。

 

まずは、不動産屋。

中山間地域は売物件にしろ賃貸物件にしろ、価格が低い。

仲介%が法律で決まっているため、安い物件ほど利益が少ない。

仲介するのに同じ手間がかかるなら、高い価格の物件を沢山扱う方がメリットが多い。

だから、価格の安い中山間地域の空家情報は、世間になかなか出回らない。

 

もう1つは、実際の空家物件の持主側の問題。

それは「どこの誰とも分からない人に貸すなら、空家のままでいい。」

という考えの人が多いことだ。

空家の持ち主は、その地域に住んでいないことが多いそう。

だが、近所の人との繋がりは続いている。

ヘタに問題のある人に貸してしまったりすると、近隣に大きな迷惑がかかる可能性がある。

だから、ヘタに貸すより、空家のままの方が良いとなる。

 

さらに、借りる人買う人も少ないので、中山間地域の空家情報はさらに埋もれていく… 

という悪循環なのである。

 

 

 

とは言っても、物件を見つけないと先に進めないので、インターネットの少ない情報と、あとは実際に天竜区で足を使って空家を探してみることにした。

しかし、天竜区といってもそうとう広い。

 

 

ここで少しだけ天竜区の説明をしておく。

浜松が政令指定都市になるまでは、天竜と言えば天竜市のことだった。

政令指定都市になってからは、佐久間町、水窪町 春野町、龍山村も天竜区になり、

天竜市が天竜地区に、それぞれの町が、佐久間地区、水窪地区 春野地区、龍山地区なった。

そして天竜区という巨大な区に。

その広さは、浜松市全体の半分以上をしめる。

 

 

 

 

 



 

 

 

あまり奥に入っていきすぎても、アクセスが悪いと思い、天竜二俣を中心に20km圏内の「熊」「龍山」「阿多古」「春野南」付近で探すことに。

車で走ること丸1日…

 

そして、見つけた空家たち!

かなりのポテンシャルを感じざる得ません!

 

 










 

 

学校や幼稚園、飲食店、民家、診療所、ガソリンスタンドなど。

面白い物件が目白押し!!

 

 

 

 

 

しかし、ここで引っかかる問題。

具現化する為の条件「②すぐに完成しない中規模サイズの場所が良い」だ。

民家や診療所など、一軒家は建物が面白くても、あっという間改装が終わってしまう。

最低でも、ゆっくり作業して4〜5年くらいは、教材として改装できる規模がいい。

 

かといって、学校などは公共施設のため、個人が自由に利用できる可能性がかなり低い。

しかも、ホテルとなると、給排水、電気、空調など、ワークショップではどうにも出来ない部分のコストがかかりすぎてしまう…

 

今回の探索では、明確な成果を上げることができなかった…

 

 

でも、今回見つけた空家は、vol .2   vol .3のワークショップスペースの候補にできそうだ!

 

 

やはり、最初に手掛ける場所は、このプロジェクトのシンボル的な場所にしたい!!

 

 

 

 

 

そして、数日後….

山の舎の中谷くんから連絡が。

「佐久間に古い旅館が売りに出てますよ!」 

 

おっ!!! 旅館!!! いいかも!!! 

 

 

 

そして送られてきた画像!!

すごい!! いいじゃん!!

なんか「千と千尋」みたい!!

 

「しかも200万円で売りにでてますよ!」

えっ!!  200万!!!  安過ぎ!!!

 



 

 

何階建て??

木造だよね??

こっちが正面??

奥に向かって坂になってよね??

 

 

 

 

この画像だけでは分からん!

早速、 佐久間へ行こう!

 

 

佐久間へ行くのは、多分このときが初めて。

前回、探索した1番遠い熊地区(二俣より20km)よりさらに奥。

天竜二俣より45km。時間にすると二俣より約1時間ちょっと。 結構遠い…

アクセス的にはかなり厳しそう…

 

一応、携帯のナビで調べてみることに。

すると、距離は少し長くなるが、第2東名から「三遠南信道」という新しい高速道路が出来ていた。

まだ開通はしていなかったが、最終的には長野の飯田まで繋がるのだそう。(噂では10年後らしい)

しかし、この「三遠南信道」を使うと、現在の終点の鳳来卿I.Cまで行くと、高速を下りてから佐久間まで約20分。

 

これは!!!

 

ワークショップ ターゲットは全国を対象にしているから、高速を下りて20分はかなり便利。

しかも、「三遠南信道」は交通量が少ない。(あとから分かった)

ほとんどストレスなく走れる。

 

しかも、鳳来卿I.Cから佐久間までの道が、結構な山道。

もちろん舗装はされているが、場所によっては、車1台分の道幅しか無い場所も。

沢山のカーブミラーが設置してあり、対向車がくればお互い譲り合う。

そして、簡単に手をあげてお礼をいう。

誰に教わることも無く、自然とお互いに「お礼」をいう。なんか素敵な光景。

 

人工的な高速道路から、人情味のある山道! そのギャップもすごくいい!

高速下りてすぐ辿り着けるより、非日常的な秘境感をかき立ててくれる20分間!

 

 

 

 

 

そして、不動産屋さんとアポをとり、後日、建物内を見せてもらえることに!

 

 

 

 

着いてみると、そこは古い商店街の一画にあった。

写真で見ていた建物は、旅館の裏側に当たる部分だった。

通り側の正面からみると、2階建ての小さな旅館のように見え、最初に見た写真との迫力感が全く違った。

駐車場の場所を聞くと、駐車場はないらしい…

 

あれ??

 

道路脇に車を止めさせてもらい、建物内をみせてもらうこと。

建物は木造。

建物横の側道は、奥に向かって下り坂道になっている。

その傾斜分の高低差のせいで、裏側から見ると4階建てに見えたのだ。

 

建物内は、増築増築で増えたらしく、縦にも横にも少し迷路のような感じがした。

細かい部屋がたくさんあり、建物の中心には中庭があった。

少し荒れていたけど、そこは少し素敵な感じ。

細かい部分で素敵なところはあったけど、この収集の無い感じ。

木造なので、外壁などの傷みもひどく、ここでは建築的なコストがかかりすぎてしまう。

駐車場がないのが、さらに致命的。

 

解体するという話も出ているらしく、古材としてみれば、かなりの素材!

できたら、建具や床材などをRebilding Centerのようにレスキューできたら!と思った。

 











 

 

 

 

 

やはり今回もビビッっとこなかった….

 

 

 

 

かなり期待していただけに、かなりのショック。

高速アクセスも申し分なかったのに…

 

 

「せっかく佐久間まできたのだから、また空家探しをしながら帰ろう…」

少しうなだれた気持ちのまま、帰り道を進んだ。

 

 

 

 

すると、かなり錆びれた旅館の看板が道路脇に立っていた。

 

「他にも旅館があるんだ。でも、どうせまた錆びれた旅館だろう…」

と思ったが、まったく収穫が無さ過ぎることに、若干ヤケになりながら、少し気になったので、見に行ってみることに。

 

この先にあるの??と疑いながら、畑の脇の道のようなところを進む。

 

道の脇に1軒の民家。この先は私有地?という雰囲気。

それでも、「怪しいやつ」と思われちゃうんじゃないかと気にしながら、恐る恐る進む…

 

すると先に、また錆びれた看板が…. 

 

「清流荘」

 

 

そして、振り返って建物を見ると、

 

「ビビビッ!!!!」

 

突然 心にカミナリが落ちた!!!!!

 

 

 

 

次回「出会い」。

お楽しみに!!