APARTMENT STORE RETRO FURNITURE & CAFE & RENOVATION WORK

2017.11.25

 

前回のブログで紹介したRebilding Center JAPAN。(略してリビセン)

そこで開催される「サポーターズ」というボランティアイベント。

そのイベントに参加することにした! という話が前回までの流れ。

 

 

 

Rebilding Center JAPANは、東野夫婦(アズノ)がスタートさせたお店。

それまでは、medicala(メジカラ)という「店舗デザイン&施工」の夫婦ユニットとして活動。

活動エリアは全国で、依頼のあった地域に3〜4ヶ月住み込みながら、クライアントと東野夫婦と地元工務店と組み、みんなで一緒に作っていくスタイル。

デザインした店舗は、東京台東区蔵前の「nui」や、長野諏訪の「マスヤゲストハウス」、鎌倉の「aiaoi」など、他にも多数。

 

2016年にオープンしたRebilding Center JAPAN。

この店舗を改装するにあたっても、沢山のサポーターズボランティアが参加。

3ヶ月の工事期間の中で、ボランティアに参加した人数は、約500人。

 

 

今回のサポーターズは、ちょうど1周年を迎えるにあたってのサポーターズイベント。

内容は、店舗近くの「社員宅の改装」。

 

自分が参加した日が、改装工事が着工して6日目。

ほとんどの解体が終わり、ここから少しずつ大工工事が始まるタイミングでした。

 

 

 

 

 

 

この日は、自分を含めて参加者は6名。そのうち4名は女性。

ほとんどの人が1泊しながらの作業で、中には2〜3泊の人もいれば、1週間以上 滞在する人も。

 

自分の大工道具を持っていった私は、最初から重宝がられ、もう1人の男の子と一緒に、早速 大工仕事に取りかかることに。

 

周りを見渡すと、他の女の子たちは、タオルを撒いて、マスクをして、汗とホコリまみれながら、解体された木材の運び出しや、釘抜き、掃除などを頑張ってやっていた。

一緒に作業していた男の子は現役の塗装屋さんで、大工経験が多少あったのだが、他の参加者の子たちは、改装経験がない素人さんばかり。

道具も使えないし、作業の仕方も分からないし、教える人もいない。

簡単で単純な作業ばかりをしていた。

 

 

この日は、東野夫妻がたまたまイベント参加のため不在で、リビセンスタッフの女の子が指示を出してくれていた。

彼女も、DIY女子といった感じで、専門的な知識や技術がある訳ではなかったのだが、テキパキと元気よく、みんなに指示を出していた。

 

 

 

しばらくすると、お昼の時間に。

リビセンスタッフの子が、昼の少し前から昼食を用意してくれていた。

 

みんなで、食器やお箸を並べてを用意し、配膳する。

その空気感は、どこか懐かしく学生の時のような感覚に戻る感じだった。

 

この日のメニューは、ソーメンと芋の煮物、豆ご飯おにぎりとお漬け物。

お芋や漬け物などは、近所の人からのお裾分けだそう。

汗をかいたからなのか、新鮮な野菜だからなのか、すごく美味しく感じた。

 

しばらくすると、参加者同士の会話になり、何処から来たの?というの会話に。

聞いていると、広島、愛知、大分、長野など、全国各地からみんな参加していた。

 

1時間の休憩後、午後の作業がスタート。

また周りを見渡すと、相変わらず女の子たちは、単純な作業をしていた。

 

 

「遠く諏訪まで来たのに、単純な作業だけじゃもったいないよな…」と、ふと思い、

 

「丸のこや電動ドライバー使ったことある人?」と、みんなに聞いてみた。が、やっぱり経験がない。

「やってみたい人!」って聞くと、みんなが「やってみたい!」と!

 

そこから、流れで「DIY教室」をすることに!

 

 

まずは、廃材をカットしてみる。

最初に「差し金」という定規のでの「線の引き方や使い方」の説明から始まり、その後、実際に丸のこを触れてもらう。

高速で回る刃物なので、危険なことや注意するところを説明する。

1度危険な使い方をデモンストレーションし、怖さも感じてもらったり。

 

自分で引いたまっすぐな線を、丸のこでゆっくりカットしていく。

細かな指の使い方、目線の位置。

実際に使いながらだからこそ、分かる言葉の意味。

1枚の板を、ゆっくりだがカットできた瞬間、「お〜!」と喜びと感動の声が上がる!

 

その結果、みんなが丸のこで木材をカットすることができるようになり、電動ドライバーでビスも打てるように!

 

経験がないから出来ないだけで、理解しやり方を学び、体験すれば、簡単な大工仕事ができるようになる。

 

そして、そのあとは、劇的に改装工事のスピードが上がった。

 

 

 

そして、2日目。

床下の底が丸見えだった現場は、なんと床の下地組が終わるという快挙を成し遂げた!

 

 

 

 

普段のリノベーション業務では、基本「TIME IS MONEY」。

どれだけ効率よく、完成させるか?

それが利益幅にも繋がり、コスト減にも繋がる。

人に教えるという行為は「労力」「時間」「お金」がかかる。

だから、自分は敬遠してきた。

 

しかし、今回のサポーターズ企画はイベントのようなもの。

特に完成ノルマもない。

ゆっくり丁寧に時間をかけて教えても、まったく問題ない。

その敬遠してきた行為は、「仕事の枠」が外れたとたん、とても新鮮で楽しい時間に変わった。

 

丸のこひとつとっても、自分では当たり前にできる作業。

でも、はじめて使う人には、不器用でも使えるようになるだけで、感動が生まれる。

家を解体したり、壁を作ったり、床を作ったり、塗装したり。 すべてのコト、1つ1つ出来ていく過程そのすべてに感動が生まれる。

自分が忘れていた感動を、教えた人を通して、また味わせてもらった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

作業後は、近所の銭湯の大浴場に入り、そのあと、作業したみんなとリビセンスタッフも一緒に、大きなテーブルを囲んで夕食を食べた。

お酒を飲みながら、ようやくお互いの仕事や諏訪にきた理由などを話す。

皆、しっかり諏訪にきた目的があり、自分と同じようにヒントを探しに来てる人、未来の夢の為に 経験を積みに来てる人、日常のサイクルから、少しだけ外れてみたかった人。

日常で交わらない人だからこそ、心から話が出来る。

 

作業スタートのときは、お互いに知っていることは名前だけ。

肩書きを知らずに接する所から始まるということは、お互いタダの人間同士。

「あのひと器用だな」とか「元気な人だな」とか「指示するのうまいな」とか。

自然と人間力が見えてくる。

そこで、新たな自分を発見することもあるかもしれない。

そして、普段の肩書きを脱いだ状態で、出会う出会いは、普段にはない出会い方で、 とても貴重な出会いになり、人生の友人や同士になる可能性も。

同じ興味を持つ者同士、長い人生の中のたった1日を同じタイミングで動き出して、そして出会う。

そんな奇跡のような出会い。

そんな夜もひっくるめて、刺激的な2日間だった。

 

 

そして、コレを次のアパートメントの「コンセプト」にできないかと考えた。

 

 

 

 

次回「原点を考える」。

お楽しみ!!